GOJARAPPE DAYS ~つくばの備忘録~

フリーランスライターです。ALL ABOUT ボランティアガイドサイトも担当しています。ブログでは気の向くままに好きなことを書いています

まるごと佐原おやさい教室 第1回

パルシステム千葉のイベント「まるごと佐原おやさい教室」に参加し、産直産地のひとつ、香取市佐原農産物供給センターに行ってきた。12月までの全4回、人参作りを通して有機栽培、無農薬を学ぶというもの。こういうイベントは大人ひとりではなかなかハードルが高いので、高校生の娘を誘って参加した。娘とこういうイベントに参加するのも、かなり久しぶりでお母さんは割とうれしい。

 

無農薬や減農薬、あるいは有機栽培って、手法がいろいろあるのは知っているつもりだけれど、具体的にたとえばどんな風に?と言われても割とふわっとしたことしか言えないような気がする。話を聞くとなるほどと思うんだけれど、それでも、ああこういうことかと、なかなか実感できないので、それを知るいい機会かなと。

 

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案内された畑は、 すでにロータリーで整地されていた。ここにこれから肥料を施し、種まきの準備をするのを手伝わせていただくという段取りだった。本当に、お邪魔虫で、手伝わせていただくという程度しかできない。

 

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ちなみに、畑には1週間前まで、こんな風に牧草が植えられていたそう。この牧草を刈り取り、1週間ほど置き、緑肥として土に混ぜ込んだのが最初の写真。今年は空梅雨気味だったが、数日前に雨が降ったことで、種まきができる環境になったと教えてくれた。その理由は後述。

 

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肥料のひとつ。有機質肥料というと、堆肥や鶏糞くらいのイメージしかないかもだけれど、肥料の三要素「窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)」を満たすために有機資材を使った肥料もいろいろある。

まぁ当たり前なんだけどね。前にホームセンターで有機質肥料と書いてある袋を指さして、こういうのじゃなくて、有機栽培用の肥料が欲しいのよねとおっしゃっていたご婦人がいたもんで一応。ああ、こういういかにも肥料っていう形になると有機じゃないと思うんだなぁと発見だったという余談。

見せていただいたものには石灰の代わりに古代珊瑚礁石灰岩(だっけかな)とか、パルシステムオリジナル肥料とかもあって、へぇ~~~と驚いた。それを私たちがざっとまき(素人だし、未就学児わんさかだったし)、その後、農家さんがていねいに施してくれた。

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施肥後、再び、ロータリーで整地。もちろん、農家さんが。その間は、人参やじゃがいもの収穫体験をさせていただく。

昨年、北海道を直撃した台風で、じゃがいも畑がかなり深刻な被害を受けたことで、今年は全国的に種芋が不足している。ここでも、例年植えている品種が充分な量が手に入らず、新品種を植えてみたものの、土地に合わなかったようでうまく実がつかないのだそうだ。

実際に収穫体験させてもらったものは、ほんの小さいジャガイモが1個か2個申し訳程度についていたくらいがほとんどで、種芋が土中で腐ってしまっていたのもいくつもあって、ひゃ~、ひゃ~と心の中で呟いた。

 

農業は難しいね。ギャンブルだね。

 

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そして整地後、農家さんがマルチを敷いてくれた。むむむ?穴がないですが?と思う素人。

ここに種を播くためのマルチではなく、この状態で1ヶ月程度放置し、殺菌する土壌燻蒸剤の代わりだ。地温が70度くらいまで上がることで雑草の種や土中のセンチュウなど熱で処理することができる。太陽熱マルチ殺草処理という割と一般的な有機農法の手法なのだそうだ。

参考サイト→雑草対策に太陽熱マルチ殺草処理(太陽熱土壌消毒)を試してみる - やまむファーム

1ヶ月後、通路は草ボウボウになっているけれど、マルチの下はきれいなまま。そこに人参の種をまく。

 

1ヶ月か……そんなにかかるんだなと驚く。肥料が効くまでも時間がかかるし、殺菌効果を得るにも時間がかかるんだろうな。慣行栽培だったら、肥料を施して、1週間くらい寝かせておけば種まきができるだろうに。

仮にこの1ヶ月の間に雨が多すぎると、地温が上がらず、ビニールを破って草が生えてきてしまい、種まきが難しいのだとか。また、数日前に雨が降ったからなんとかマルチを敷いたけれど乾燥したままではダメ。適度な湿度がないと、殺菌効果が薄いのだそう。実際に何回かに1回は思うようにいかないとのことだった。

有機農法はやっぱり手間暇かかるなと改めて思う。手間がかかるのに、確実ではないというのも大変な点なんだろうな。

 

農業は難しいね。ギャンブルだね(二度目w)

 

個人的には、慣行栽培も厳しい農薬の基準のもとに行われているし、できるだけ化学肥料などに頼らずに土作りに手間暇かけている点は同じだと思っている。それは市場に農作物という商品を流通させる産業として大事なことで、その努力があるからこそ、一定の品質の農作物が安定供給され、一億人の胃袋が満たされているわけで。

そこは否定してはいけないことだと思っている。

その上で、有機栽培ならではの手法やその苦労、それをしてでも有機に取り組み、消費者の安全、安心を求める声に応えたいという産地の思いは正しく知ることが大事なことなのよねなどと考えながら帰ってきた。本当に大変だよ、農業はギャンブルだよ(三度目w)

 

そんなわけで次回は7月。無事に種まきできますように。