農業系ライターのブログ

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『DAVID BOWIE is』(デヴィッド・ボウイ大回顧展)

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昨日、娘とこれ↓

davidbowieis.jp

を見て来た。今どきの高校生にはつまらないかなと懸念したが、いまでも通用するようなステージ衣装や、当時の映像、楽曲を楽しんでいたのでいっしょに行ってやっぱりよかったわ。衣装を見ながら、重そうだね。踊るの大変じゃない?なんて言う辺りは、さすがジャニオタ……。デヴィッド・ボウイは踊るけど、ジャニーズのようなダンスはしなかったんだよ……などとマジで答える。変なやりとり。

 

とくに関心をもってたのは山本寛斎さんの衣装。今見ても、斬新だね〜。天才と天才の化学反応はすごいね!歌舞伎に通じる衣装だねなどと、ふたりで興奮する。山本寛斎さんのインタビューも上映されていたけれど、高度成長をへて日本が世界に輸出したのは工業製品だけではなく、ファッションに代表される文化であったことを改めて思う。

 

それと、西ドイツ側のベルリンの壁の前でのライブ。山田孝之さんのナレーションのビデオを食い入るように見ていた。今でいえば板門店の韓国側でライブを行うような感じ? 欧米のミュージシャンってこういう政治的な主張をするんだ!という驚きがあったようだ。

 

確かに、日本だとミュージシャンはそういう発言をあまりしないよね。でもデヴィッド・ボウイの影響を大いに受けた忌野清志郎さんも、あの浮かれた1980年代に反原発を歌ったり、それを販売しなかったレコード会社や、放送しなかったラジオ局をTVの生放送で揶揄したり、なかなか骨のある奴だったんだよ…などと思い出したり。浮かれた時代だったからできた反骨なのかもしれないな。今だったら、清志郎さんはなにを歌ったかな。

 

と横道にそれたが、私自身は、デヴィッド・ボウイのどんぴしゃ世代ではなく、後追いでがっつりはまったこともないので、そんなに詳しくはないと思っていたが、ああ、これ懐かしい。これも知っているというのが多かったのが自分でも意外だった。私レベルでも知っていることだけじゃなく、もっと、ディープな一面を見せてくれてもよかったのに。

 

そして、本当に美しいなとうっとり。若い頃もだけれど、年を重ねてスーツを着て歌う姿も本当に美しくて粋で、うっとり(二度目w)

 

若いころに出会った人たちが、どんどん歴史の中の人たちになっていくのはさびしいことだね。でも、音楽が今より文化に大きな影響を与えていた時代を体感できたのは、幸せなことだなと思う。

 

記念に何かグッズを買おうかと思ったが、あまり触手がのびず、結局、こんなムック本を買ってきた。朝日、神々ってくくり、好きだよね。

 

ロックの神々 HEROES (週刊朝日ムック)

ロックの神々 HEROES (週刊朝日ムック)