農業系ライターのブログ

フリーランスライターです。ALL ABOUT ボランティアガイドサイトも担当しています。ブログでは気の向くままに好きなことを書いています

さなぎの中で……

「中学生はさなぎの時代。幼稚園生や小学生は幼虫で、目に見えて成長していくけれど、中学生はさなぎ。さなぎの内側で、大人になるために、一生懸命葛藤している時期」

 

そんな話をずいぶん前に取材先で聞いたっけ。そういえば、ブログにも書いていたことを思い出し、前のブログを検索して、久々に読み返した。そうか、そうだよな。子が自分で乗り越えるのを見守らないといけないんだよな……と改めて思う

近未来のさなぎ GOJARAPPE DAYS〜個人的な備忘録〜/ウェブリブログ

 

中3の娘、まさにさなぎの中で格闘している。最近は、ずいぶん落ち着いたが、振り返ると中2の半ば頃からの1年くらいが大変そうだった。

 

ちょっ とのことで不機嫌になったり、感情を爆発させたり。学校から帰ってきたとたんに、布団をかぶってろくに食事も取らずに、寝てしまったことも何度かあった。 いつの頃か「頭が痛い」が口癖のようになっていて、その言葉が出ると、もう動けない。精神的なことからくるんだろうな……とは思いつつ、な んだか、その姿が、歩き疲れるとグズグズ言い出してだっこをせがまれた幼い頃とだぶって見えもした。親の思う通りに動かなければだっこをしてしまえば良 かった頃とは違い、中学生のグズグズには、どれだけ言葉をかけても「わかってる!!」という声が返ってくるだけで、なすすべがないわけだが。

 

中学生、ただでさえ不安定な時期なのに、学校生活と部活とで本当に忙しい。受験もあるから塾にも行かせてたりすると、朝6時半に家を出て朝練と授業と部活をして夕方に帰宅し、夕飯後、再び塾に行って一息つけるのが10時を回ってしまうような日々。

 

混沌としている自分と向き合う時間すらない。部活は任意の活動なんだから、辞める という選択肢もあるはずなんだけど、「中途半端に辞めてはいけない」という縛りが、さらに悩みの種になる。

 

部活を無事にやり通し、自分なりに達成感を得たのか、それとも少し気持ちに余裕ができたのか、最近は、何かを乗り越えた感がある。受験勉強も大変だろうけれど、部活漬けだった頃に比べると、スッキリした顔をしている気がする。

 

不安定な時期はまだ続くのかな。さなぎの外に出たらどんな風に成長しているのだろうか。人間は蝶のようにある日突然美しく羽ばたきはしないけれど、長い坂道を上るよ うに少しずつ成長していき、気がつくと、「頭が痛い」と言って布団をかぶっていたことを懐かしく思い返したりするのだろうな。

 

そうなってもらわないと親としては困るわけだが、それは、子育てももう終わりに近づいたということでもある。それはそれですごく寂しくなるんだから、お母さんとは、厄介な生き物ってことか。