GOJARAPPE DAYS~つくばの備忘録~

フリーランスライターです。ALL ABOUT ボランティアガイドサイトも担当しています。ブログでは気の向くままに好きなことを書いています

フリーランスは一匹狼じゃいられない

テレビ朝日系列で放映されていたドラマ、ドクターX〜外科医・大門未知子~の最終回を見た。特定の病院や医局に属さない、"フリーランス"の女性外科医が、決して権力になびかず、衣を着せぬ物言いで、権威主義の医師や看護師をばったばったと斬り捨てていく爽快感と、「絶対失敗しない」神の手のような外科技術をもって有無を言わせない圧倒的な力を見せつける勧善懲悪の世界が楽しかった。

 

昭和の時代なら、水戸黄門や遠山の金さんのような時代劇がこの手の勧善懲悪ドラマの舞台だっただろうな。絶対失敗しない外科技術は、水戸黄門の印籠か、桜吹雪の彫り物、だよね。荒唐無稽な内容であることは充分わかっていて、それでも楽しい。勧善懲悪は不滅ということかな。

 

いろいろツッコミどころはあるだろう。医療関係者なら「失敗しない医師なんてあり得ない」とか、経営者なら「あんな独裁者はいないわ」とかになるのだろうか。

私のツッコミは、

「大門未知子さん、かっこいいっス。でも、フリーランスは一匹狼じゃいられません」

であった。そして、

「そんなコミュ力、ゼロじゃ、仕事にならないって!」

とも言いたくなった。もちろん、私のような一介のライターと、天才外科医を一緒にすんな!とのツッコミもあるでしょう。ええ、それはわかっておりますとも。

 

でも、フリーランス=一匹狼のイメージを世間一般の人がもっているとしたら大間違い。もちろん、一人で仕事をしているという意味では一匹狼なのだけれど、誰にもなびかない孤高の狼では決してない。むしろ、フリーランスこそ、うまくコミュニケーションを取って仕事を進めていかなければならない仕事だと思う。

 

たとえば、私でいえば、初めて会うカメラマンと現場で待ち合わせ、仕事をするのはよくあること。電話やメールで事前に打ち合わせはしていても、想定以上に長引いたり、急きょ「こんなカットを撮ってください」と、変更になることもある。そんなときに臨機応変に対応してくれずに

「いたしません!」

なんて言われたら、もうあなたとは二度と仕事を「いたしません!」になるに決まっているwwもちろん、大門さんはそんな理不尽な理由で「いたしません」とは言ってませんでしたけれど。

 

会社員のように日常的に同じメンバーと動いてる人なら、あうんの呼吸で進行できるだろうが、ときに、どう距離を取っていいのやらという人と仕事をすることだってある。若い頃は、現場で叱られたこともあったけれど、そこで怒ったり腐ったりしたら仕事にならない。泣いたりしたら目もあてら れない。お叱りの言葉にしっかりと耳を傾けつつ、どうすればいいのか、どうしてほしいかをていねいに説明しながら笑顔で乗り切ってきたように思う。

 

フリーランスになったばかりの頃、

「この仕事は、挨拶が大事。それを忘れるな」

と仕事先の編集長に言われたことがあった。若くて生意気だった私は

「はい。わかりました」

と言いつつ、内心

「んなわけないだろう。仕事ができるかどうかが大事だろうよ」

と毒づいていたのだが、20年近くフリーの仕事をしていて

「やっぱり挨拶、大事。」

と思い至っている。相手に媚びろということでは決してないけれど、同じ仕事をするなら、気持ちよくしたほうがいいに決まっている。現場で上手にコミュニケーションを取ってする仕事のほうが仕上がりだって良いはずだ。挨拶はその第一歩。おはようございますくらいしっかり言えない人と、どうやってコミュニケーションを取ればいいのか?と思う。それは若かろうとベテランだろうと変わらない。

 

 孤高の一匹狼はカッコイイ。米倉涼子さんのような女優さんが演じると、はまりすぎるくらいにはまる。でも、現実は、仕事は1人じゃできないということだね。